医療に従事されている方は、法的責任と聞いて医療事故や介護事故を連想される方が多いのではないかと思います。かつては、患者による医師の責任追及の問題として、被害を受けた患者が、いかにして医師の過失を立証し、賠償請求による被害回復を図るかという点がクローズアップされていました。
その後、医療事故に社会的関心が集まったことで、議論の主題は医療事故の予防(医療安全)へと移行し、平成26年の医療法改正により医療事故調査制度が設けられるなど、手続きの流れが大きく変化しています。
以下では、医療従事者がどのような場合に損害賠償責任を負うのかを確認し、実際に有害事象が発生した場合に、どのように対応することが望ましいかを解説いたします。
医療事故・介護事故の主なコラム
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医療事故・介護事故とは
医療法務
医療事故・介護事故
1.医療事故とは 医療事故とは、一般に医療に関する事故をいいますが、医療過誤、インシデント、アクシデント、有害事象など、同様の意味合いで使用されて…
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医療従事者の損害賠償責任
医療法務
医療事故・介護事故
1.医師・医療機関が負う義務 医療従事者の損害賠償責任を考察するにあたっては、まず医師や医療機関が患者との関係でどのような義務を負っているかを確認…
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医療事故発生時の手続き
医療法務
医療事故・介護事故
1.医療事故発生時の初動対応 (1)初回の報告 医療事故が発生した場合、人の生命・身体に影響が生じていることから、患者やその家族又は遺族(以下「患…
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医療事故調査制度
医療法務
医療事故・介護事故
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